(その12)どうして「なでしこ」ジャパンなの?
疑問に思ったので、簡単に調べてみました。
2004年に日本サッカー協会が女子日本代表チームの愛称を公募して、約2700の応募の中から決定したそうです。愛称を使えば認知度が高まり、女子サッカーの発展につながる、というのが制定の意図のようです。
なでしこそのものはナデシコ科の多年草植物の名前で、秋の七草のひとつです。
【萩の花(はぎのはな) 尾花(をばな) 葛花(くずはな) なでしこの花 女郎花(をみなえし) また藤袴(ふじばかま) 朝顔(あさがほ)の花(万葉集1538)】
という山上憶良の、秋の七草をそのまま詠み込んだ歌がありますから、古くから愛玩され鑑賞される植物だったのでしょう(ちなみに春の七草は食用ですが、秋の七草はふつうは食べません)
またなでしこは、「撫でし子」=「なでるようにかわいい子」=「愛らしい女性」、に通じ、そこから日本女性を意味する象徴的な「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉が生まれたようです。
なでしこは、見た目にきれいで、かつ、強い植物なので、可憐で繊細ながら、芯の強い日本人女性のイメージにぴったりということでしょうか。
というわけで、なでしこジャパン 応援しています!
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