(その44)四天王寺「秋の大古本市」
連休を利用して、四天王寺「秋の大古本市」に行ってきた。
ほととんぼは京都の住人で、大阪の古本まつりは2年ぶりである。好天のもと、五重塔を横目で見ながら、古本との出会いを楽しむ。本好きにとっては飽きることがない。写真で見ると閑散としているようだが、決してそんなことはなかった。かつては、古本市といえば中年のおっさんか貧乏学生の行くものであったが、最近は女性の姿が目立つ。
「古書業界のマスコットキャラクター、名探偵コショタンです!」
おじさんと一緒に会場内をうろうろ歩きながら、震災の募金を集めているぬいぐるみがいた。コショタンは、漢字で書けば“古書探”で、お客さんが探している本をすぐに見つけてくれるのだろうか。紙を食べるヤギをイメージしているのだそうだ。左手に持っている虫メガネにはちゃんとレンズが入っていて、手が込んでいるのがおかしい(笑)
百円均一コーナーで薄田泣菫の「完本茶話」(冨山房百科文庫)を見つけた。上巻しかなかったのが残念だが、ちょっと笑える話が好きなほととんぼは即購入。今回はこれが一番の収穫かな。
(写真に撮るほどでもないが、それなりに美本。100円はお得でした。そういえば編者の谷沢先生の講義を学生時代に聞いたことがある。30年ちょっと前かな? 選択科目で「国文学概論」だった、と思う。ときどきおもしろい話をはさまれて、学生を笑わせておられた。先ごろお亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りします)
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というわけで、滞在3時間半、5冊買って四天王寺をあとにした。
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