(その53)秋のひとこま
京都の街に修学旅行の学生さんがあふれる季節です。喧騒とした市内中心部を離れ、ちょっと郊外に出てみると、この間まで夏の日差しを浴びて青々としていた木々が、色づきはじめています…
この年になってようやく季節の移り変わりに目が向くようになりました。植物は、日々の寒暖の差を表現するのですから、不思議なものです。
公園を散歩していたら、西日を浴びた“物”の影を、あーでもない、こーでもないと、写真に撮っているカメラマン風のおじさんがいました。
「へぇ〜、影の写真ですか? これはまた、シャレたはりますねぇ」
と声をかけたら
「そうです。この影に秋を感じませんか? 影が長くなるのも、秋の楽しみのひとつです」
と言われました。なかなか含蓄のあるおじさんでした。
(マネしてみました)
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