(その69)京都御所一般公開(2011年秋)
好天の休日。毎年恒例の京都御所、秋の一般公開に行ってきました。
簡単な荷物検査の後、宜秋門から入ります。秋の一般公開だから宜秋門ってわけではありません(笑) 春の公開時も同じ門から入ります。御所の西側にある門だから「秋」の字がついているのだと思います。だいたいは西が秋で、東が春です。
それにしてもすごい人出です。ふだんは歩く人もまばらな京都御苑周辺に、こんなにたくさんの人を見るのは初めてです。
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建物の前には簡単な説明書きの立て札があり、便宜を図ってありました。
「御車寄」「清涼殿」「小御所」「紫宸殿」など、歴史好きにとっては、それぞれ登場する物語や歴史事件の現場を確認でき、感動しつつ見学できます。ほととんぼは小御所を前にして 「そうか、慶応3年すなわち1868年、12月9日、ここで小御所会議が開かれたのか。日本の夜明けはここから始まったのだ…」と、感慨深くつぶやいて、ふと横の立て札を見たところ
「小御所は昭和29年に火災で焼失。現在の建物は昭和33年に再建された、云々」
と書いてあり、「そうなんや」とちょっぴり残念に思ったものです(苦笑)
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どこを写しても、人しか写らない状況だったので、紫宸殿の大きな額(扁額)をアップにしてみました。
東西南北を色であらわすとそれぞれ青・赤(朱)・白・黒(玄)となりますが、実は天地にも色があって、地は黄色(黄泉の国)、天は紫色(紫宸)なのだそうです。だから紫宸殿とは天上世界を擬しているのです。ほととんぼは、ここで「なるほど、これが紫宸殿か」とつぶやきました。
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↑外国の方もたくさん見学に来られてました。さすがに京都は国際観光都市だけあって、外国の方をよく見かけますが、いつも薄着なのに驚かされます。この日は11月にもかかわらず暑いくらいの日和でしたが、さすがに日本人の方で半袖の方はおられませんでした。
↑何のことはない、入口に置いてある案内パンフレットです。日本語のほか、英語・ハングル・中国語の4種類用意されていました。なかなか行き届いた配慮です。外国語版を見ながら日本語版を対訳に使えば勉強にもなります。たとえば、英語版には「一般公開」を「Days Open to the Public」と書いてあり、これまた「なるほどなぁ」と感心した次第です。
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その他、御所の内部については、いろんなページやブログで紹介されているので、省略します。とにかく大変な人出でしたが、一度は行っておきたい京都の年中行事のひとつです。京都御所の一般公開は、毎年、春と秋にそれぞれ5日間ほど行われます。興味のある方は、ぜひどうぞ。
(2011年秋の一般公開は11月6日まで)
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