(その77)人間万事塞翁が馬
「人間万事塞翁が馬」という故事・ことわざがあります。中国の淮南子という書物に載っていますが「世の中、いいこともあれば悪いこともある」という、たとえ話です。
ここで言う人間とは、世の中・世間という意味で「にんげん」ではなく「じんかん」と読むのだそうです。
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同じような意味の言葉に「禍福はあざなえる縄のごとし」「災い転じて福となす」があります。さらに『毀誉褒貶(きよほうへん)』という言葉もあります。
毀誉褒貶とは 毀=ソシる・ソシり、誉=ホめる・ホマれ、褒=ホめる・ほめたたえる、貶=ソシる・ケナす で、同じことをやっていても、ほめられたりけなされたりする。人の評価とはそういうものだということです。
以上を考えるに、『だから何事も失敗を恐れず、自信を持って行動しなさい』とも解釈できます。
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