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2011年11月21日 (月曜日)

(その86)飮湖上初晴後雨 (蘇軾)

【飮湖上初晴後雨 其二】

(こじょうにのみて はじめはれ のちにあめふる そのに)

  

水光瀲艶晴方好(すいこうれんえんとしてはれはまさによく)

山色空濛雨亦奇(さんしょくくうもうとしてあめもまたきなり)

欲把西湖比西子(せいこをとりてせいしにくらべんとほっすれば)

淡粧濃抹總相宜(たんしょうのうまつすべてあいよろし)

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私は漢文を満足に読めません。なのでおぼろげにしか理解できませんが、蘇東坡(蘇軾)のこの詩はいいですねぇ。漢詩というよりも、日本語書き下し文としての美しさを感じます。

起句の『水光瀲艶として』のれんえんという言葉の響き。さざ波の光輝きながら広がっている情景が眼に浮かびます。承句の『山色空濛として』のくうもうという言い方は、まさに「小ぬか雨」のイメージそのものです。そして雨もまた奇なりと言い切る表現力に脱帽し、転句のほっすればで感動し、結句あいよろしに胸が熱くなります。

いったい何なんでしょうねぇ。この詩の、いったいどこに、人を感動させる力が潜んでいるのでしょうか。まさに一語一語の音を楽しんでいる気がします。これは音楽です。何度も何度も口ずさんでしまいます。

 

(詩の大意)

光輝きながらさざ波が広がる晴れの日はまさによく

山の色が煙って見える小ぬか雨の日もまたすばらしい

西湖を古の美女西施にたとえて言うならば

薄化粧でも厚化粧でもどちらも美しいということだ

(ほととんぼは漢詩に精通しているわけではありません。解釈等は参考程度に読んでください)

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