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2012年1月13日 (金曜日)

「たちまち」と「ゆるがせ」について

忽(コツ)」という漢字。訓読みすると、二通りの読み方があります。

 

1、忽ち(たちまち)にわかに、急に(副詞的)

 

2、忽せ(ゆるがせ)おろそかにする、いいかげんにする(動詞的)

 

この二つ、パッと見るとどうも意味が違うように思います。どうして「たちまち」と「ゆるがせ」に同じ「」という漢字をあてるのか? ちょっと調べてみました。

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元来、「」という漢字は

微妙で、はっきりしないありさま。また、うっかりしているようすを言う。とらえ所なく、こちらの気づかないうちに、何かが起こっている、という語感(新明解漢和辞典)とあります。

キーワードは、“うっかりしている”、“気づかないうちに”です。

忽ち(たちまち)とは、「急に起こった」とか「突然変わった」ということですが、その原因をたどれば“うっかりしているうちに急に起こった”、“気がつかないうちに突然変わった”、のだと思われます。

忽せ(ゆるがせ)は、「いい加減にする」とか「油断している」ことを言いますが、その原因をたどれば“うっかりしていい加減にしている”、“気がつかず油断している”、のだと思われます。

さらにゆるがせは現在では否定語をつけた『ゆるがせにできない』という常套句として使うことが多く、ゆるがせだけで使うことは稀なために、もともとの意味をわかりにくくしているのではないか、とも考えられます。

というわけで、記事にするほどのことではないですが、忽ち忽せが同じ字であることになんとなく納得した次第です(笑)

【139】

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