巧詐は拙誠に如かず
巧詐(こうさ)とは?→たくみにだますこと、ごまかすこと。
拙誠(せっせい)とは?→つたないながらも誠意のあること。
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【巧詐は拙誠に如かず(こうさはせっせいにしかず)】とは?
『巧みにごまかしたり、言い逃れをしたりすることは、つたなくとも誠意を示すことに及ばない』(韓非子)
ということです。
なるほど! たしかに!
こういうことわざが読み継がれて「いいこと言ってるなぁ」と思う人が多いのは、いかに世の中に巧詐がはびこっているか、ということなのでしょうね。論語子張篇の
【子夏曰、小人過也必文(しかいわく、しょうじんのあやまつや かならずかざる)】
は『小人が過ちをおかすと必ず言い訳をする』という意味です。この言葉を聞いて、ハッ!と思い当たる人は多いのではないでしょうか。それは自分自身のことでもあり、まわりに思い当たる人がいるということでもあり、結局世の中、小人ばかりです(苦笑) でも、同じく衛霊公篇の
【子曰、過而不改、是謂過矣(しいわく、あやまちてあらためざる、これをあやまちという】
『過ちをおかしても改めない、これが本当の過ちというのだ』
こそは、心しておきたい言葉だと思います。実はなんでもないことなんですが、それを断言したところに孔子の偉さがあります(笑)
【144】
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