神泉苑のご利益さん
あははの辻のすぐ近くに神泉苑があります。こじんまりとしていますが歴史的には古く、桓武天皇が794年に平安京を造営されるにあたって内裏の南側の沼地を開いて設けられたのが由来とのことです。
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ご利益さんを探してみました。本尊の聖観世音菩薩のほか、善女龍王社があります。ただ、このブログではどちらかといえばマイナーな、そしておもしろそうなものを紹介することにしています。
1、歳徳神(さいとくじん)
日本で唯一の恵方社とあり、その年の恵方によっておまいりする方角が変わるという社です。今年(2012年)は北北西の方に向けてありました。毎年、お社を持ち上げて移動させておられるのでしょうか。おまいりする者には便利ですが、ご苦労がしのばれます。
2、法成橋(ほうじょうばし)
法成就池にかかる橋です。橋の脇にある立て札を見てください。「願い事を念じながら渡りその想いを橋の向こうにある善女龍王社にお願いすると叶う」、「願い事は一つまで」と書かれています。今回ほととんぼは南側の御池通りから境内に入り、まっすぐ歳徳神~善女龍王社をおまいりした後、法成橋を渡ってしまいました。これじゃ渡り方が逆だったんですよねぇ。チャンスは一度きりのような気がして…(とほほ) たぶん何も知らずに御池通り側から神泉苑を訪れるとそのまま善女龍王社に進んでしまいます。これから行かれる方は、神泉苑の公式ホームページ等の境内図を参考に、先に左側の本堂へまわってから法成橋を渡ったほうがいいと思います。願い事が叶うかどうかは別にして…、せっかくですから…、ねぇ(笑)
3、増運弁財天
なんでもない弁天さんのようです。ただ「増運」という言い方が気に入りました。境内のいくつかの社をまわった後、最後にこの弁天さんにおまいりすればご利益倍増かも? って気になります。
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京都の人にとって神泉苑は、名前は知っているけれどもあまり行く機会のない場所です。実際訪ねてみると、結構静かで、ここに紹介したほかにもいくつかのご利益さんがありました。初めて京都に来られる方はまず訪れることはないのでしょうが、京都が好きで二度、三度とご利益めぐりを楽しんでおられる方は参考にしてください。
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