ある人に…(坂本龍馬の歌で励ます話)
【世の人はわれを何とも言わば言え わが為すことはわれのみぞ知る】
この歌、坂本龍馬が十代のときに詠まはったらしい。なんとなぁ。普通、十代ではここまでは言い切れへんでぇ。ホンマ、たいしたもんや。今日はこの歌に学ぼ。
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『人間みんな、だれかに悪口言われてる。そらホメ言葉もあるやろけど、陰に回ったら、たいがい悪口や。せやけど、なんとでも言わしといたらええ。自分がやろうとしてることは自分にしかわからへんもんや。正しいことしてたら、怖いもんなんか何にもあらへん』
ちゅうこっちゃ。孔子も
「徳は孤ならず。必ず隣あり」…人徳のある人は決して孤独やない。応援してる人が絶対にいるもんや。
と、論語で言うとる。自分を信じて、正しいと思うことを一生懸命、誠意を持ってやっていこう。他人のイヤな言い方やウワサ話を聞いた時、つい自信をなくしてしまうのがあんたのあかんとこや。何事をするにも、自信と情熱がなくなったらおしまいと違うか。そのためにもこの歌を励みにしよやないか。あんたならできる、って。
な、そうやろ。
【181】
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