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2012年2月26日 (日曜日)

春の兆し? 春の萌し?

【きざし】=これから物事が起こり、始まろうとすること。

 

きざし(きざす)には二種類の漢字があてられています。普通は兆しと書きますが、もうひとつ萌しという字があります。

 

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「兆」のほうは、吉兆とか兆候などの熟語からもわかるように、占いで亀の甲を焼いたときにできる割れ目をあらわしています。

 

「萌」のほうは、萌芽という熟語、また草かんむりからもわかるように、植物の芽生えをあらわしています。

 

では、『春のきざし』はどちらの字を使うのがいいのでしょうか? 

 

ちょっと調べてみましたが、おそらくどちらでも間違いではないようです。春を迎える気持ちを気温の変化について感じるのであれば「兆し」でしょうし、植物の芽生えから感じるのであれば「萌し」となります。googleで「春の兆し」を検索すると約5760000件、「春の萌し」を検索すると約22700000件ヒットしました。春の到来を植物の成長・芽生えのイメージから感じる人が多いということですね。

 

【石ばしる垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも】(志貴皇子、万葉集巻八 1418)

(いわばしるたるみのうえのさわらびのもえいずるはるになりにけるかも)

 

ちなみにこの歌のように「萌」を『もえ』と読めば、これはもう植物の芽ぶきを意味する言葉のはずですが、いまどきは違う意味に使われることの方が多いようです(笑)

 

【183】

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