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2012年2月18日 (土曜日)

初雪や一二三四五六人(一茶)

今日の京は雪。気象台の発表では積雪5センチとのことですが、我が家のあたりでは10センチ近く積っていたように思います。今回は一茶の

【初雪や一二三四五六人】

を、勝手に鑑賞してみます。

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この句、何と読めばいいのでしょうか?

はつゆきや いちにさんし ごろくにん』 でしょうか? それとも、『はつゆきや ひぃふぅみぃよぉ いつむたり』 でしょうか?

字面のとおり読めば「いちにさん…」でしょう。でも、句の情緒と余韻を意識すれば「ひぃふぅみぃ…」になります。そもそも、この句はどういう情景を詠んでいるのでしょうか? 寒い一日、予想通り雪が降ってきて、『あれ~、降ってきたねぇ。イヤな季節がくるねぇ』 と言いながら空を見上げている雪国の村人が五六人でしょうか? それとも初雪に子供が喜んで、ひとり、ふたりとあらわれては、はしゃいでいる風景でしょうか? 前者ならいちにさん、後者ならひぃふぅみぃが合いそうです。単純に考えていちにさんでは固いイメージ、ひぃふぅみぃはおだやかなイメージになると思います。

とはいえ作者はルビを振っていないので、どちらでもいいと言ってしまえばそれまでです。それとこの句の眼目は、ただ数字を一から六まで並べたところにあり、ある意味、奇を衒っているところにあります。なので作者としてはいろんな読みをされたほうが、作句の目的に叶っているとも考えられます。一茶は雪国の生まれなので、雪国の方なら、一茶の気持ちにより親しいかもしれませんね。

1761

さて、この句をもじって、私も今日の雪に一句詠んでみました。

【京の雪一二三四五条まで】(ほととんぼ)

この句、「きょうのゆき いちにさんし ごじょうまで」 と読むのは間違いありません(笑)

【175】

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