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2012年4月18日 (水曜日)

『京中のまだ見ぬ寺や遅ざくら』…御室桜満開!

好天に誘われて、御室仁和寺へ遅咲きの桜を見に行きました。

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せっかくですので、今回はいくつかの句を鑑賞しながら、境内の様子を紹介してみたいと思います。まずは門前にて炭太祇の句を鑑賞。

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人に誘われるまま、京都に出てきた。「はぁ、疲れた、とりあえずゆっくりしたいなぁ」と思った矢先、誘い主の奥さんが出てこられて、

いやー、よー来てくれはったわー。いまちょうど御室の桜、満開ですねん。はよ行かんと散ってしまいますわ。遅咲きやさかい、これを逃したらもう今年の桜は見れしまへん。どうぞ日の高いうちに行っておくれやす。いますぐに…

てなわけで…

京へ来て息もつきあへず遅ざくら(太祇)

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とまぁ、句の背景を想像してみた次第(笑)

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さて、きぬかけの道沿いの仁王門を入ると『おむろ桜 満開』の文字が。これは期待できそう。この時期だけ特別入山料¥500が必要。高いのか、値打があるのか、中門を抜けて桜苑へと足を運ぶ。…と、眼前に広がるのは、

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いやぁ、早い目に来ておいてよかった~。炭太祇に言った奥さんではないが、世間の桜はほぼピークが過ぎたというのに、ここはいまがちょうど見ごろ。満開~。なるほど、これが御室桜か。話には聞いていたが、ここの桜、高さが2~3メートルしかない。俗謡があった。

わたしゃお多福 御室の桜 はな(鼻・花)は低ても 人が好く

花見客の多さからして、人に好かれているのがよくわかる。ナットク(笑)

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23510金堂

23511五重塔
境内は思いのほか広い。金堂五重塔水掛不動尊など、見どころは多い。水掛不動尊には菅公(菅原道真)が太宰府に流される前、宇多法皇に会いに来たときに腰かけたという菅公腰掛石がある。

2359_2水掛不動尊

23512菅公腰掛石
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花を見て、境内をまわって、いささか疲れが出る。眠気が襲う。ここで蕪村の句を思い出した。

ねぶたさの春は御室の花よりぞ(蕪村)

ともかくこの桜だ、多少の眠気はガマンしよう。

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時計を見て驚いた。気がつけば小一時間が過ぎている。時間の経過を忘れるほど堪能した。う~ん、満足、満足(笑) 最後に炭太祇の句をもう一句。

京中のまだ見ぬ寺や遅ざくら(太祇)

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というわけで、以上は2012年4月18日(水)の様子です。この分では、まだ数日は見ごろが続きそうです

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【235】

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