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2012年6月28日 (木曜日)

「論語」その裏おもて(駒田信二著) を読んで

当ブログ「ごろ寝の読書感想」のカテゴリーで書くのは久しぶりです。読み進めている本、読みたい本の多くがツンドク状態になっている中、表題の「論語」その裏おもて(駒田信二著・旺文社文庫)を読了しました。

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論語の解説本は数知れず出ていますが、本書はそのアプローチの方法に特徴があります。

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論語といえば、中国では国教の経典となり、日本においても江戸時代には中心思想になりました。現代人からみればガチガチの思想で、孔子は犯すべからざる聖人というイメージですが、著者の説くところの孔子はそうではありません。論語の各章を引用しながらも、後世の笑話や江戸川柳を交えて、人物像を再構築していく手法に読者はひかれていきます。

著者はまず中国的な根本思想として、「塞翁が馬」の故事を挙げます。禍い転じて福となすの話です。人生であれ、社会であれ、固定した動かないものは何もなく、すべて無限に変化していくというのが、根本的に中国的な発想だというのです。陰陽二元論、楽あれば苦あり、要するに裏おもてです。

中国の故事や漢詩など、駒田信二の本は一般向けにわかりやすく解説したものが多く、おもしろく読めます。本書は1977年刊(文庫版は1985年)とあり、ただいまは古書でしか手に入らないようです。現代の解釈からはちょっとかけ離れた部分もあるかもしれませんが、読み物として興味深く読めました。

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