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2012年6月 6日 (水曜日)

食む(はむ)

ある人に 食む…と書いた紙を見せられて、

この字、なんて読むかわかりますか?

と聞かれました。うん? どれどれ…と言って、

これはね。『はむ』と読んで『食べる』ということだよ…」 

ーーーーーーーーーー

言っとくけど、ハム(ham)じゃないよ。むしばむ(虫食む・蝕む)とか、はみでる(食み出る)のはむだからね。いいかい、万葉集に山上憶良の長歌で、子を思う歌というのがある。

『瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ 何処より 来りしものぞ 眼交(まなかひ)に もとなかかりて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ』

意訳すれば、“瓜を食べると子供のことが思い出される。栗を食べるとなおさらしのばれる。いったい子供というものはどこから来たのであろうか。目の前にやたらにちらついて、安眠できなくなる” ということだ。このあとに

『銀(しろがね)も金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも』

と続くのだが、どうだい、君にこの歌のよさがわかるかな。ま、それはいいとして、『食べる』に『む』と書いて『はむ』と読むのだよ

と、自信たっぷりに言ってやりました。ある人の質問には、たいてい答えられないのが悔しいのですが、今回ばかりは一矢報いた気分でした。

【284】

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