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2012年7月22日 (日曜日)

「先考」って何のこと?(断腸亭日乗より)

永井荷風の断腸亭日乗(岩波文庫)を読んでいたら、『先考(せんこう)』という言葉が多く使われていました。どういう意味なのか、調べてみました。

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(大正七年)正月二日。…されど先考の忌日なればさすがに賤妓と戯るる心も…

(同年)八月八日。…開きみれば先考の往年上海より携へ帰られし…

調べてみると、先考とは「死んだ父」のことでした。漢和辞典によると だけでも「父」それも「亡父」の意味があります。は「先祖」のことでしょうか。ちなみに死んだ母は『先妣(せんぴ)』というのだそうです。

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永井荷風の断腸亭日乗は読み物としても大変おもしろいということを聞いたので読み始めたのですが、たしかに文章が洗練されています。たとえば、

(同年)十二月廿二日。…妓八重福を伴ひ旅亭に帰る。この妓無毛美開、閨中欷歔すること頗妙。

(・・・おんなやえふくをともないりょていにかえる。このおんなむもうびかい、けいちゅうききょすることすこぶるみょう)

なんて、なんとも言えない危険なエロスながらも、うまく書けてるなぁと思います。

ただ、この本、さすがに難しい言葉が使われているので、読み解くのに辞書のたぐいは欠かせません。それがまた読書の楽しみではありますが(笑)

【330】

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