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2012年7月21日 (土曜日)

そのくらいにあらざれば、そのまつりごとをはからず(論語)

子曰、不在其位、不謀其政(泰伯第八・14)

『子曰く、その位にあらざれば、その政を謀らず』

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意訳:

孔子(先生)がおっしゃった。

「責任のある地位にいなければ、政治のことを議論してはいけない」

これは論語の中でも、格言として引用されることが多い章です。センテンスが短くて覚えやすいからでしょうか。

最近思うのですが、人間年をとると、家族のやってることに口をはさむことが多くなります。

「俺は波乱万丈の人生を歩んできた。数限りない経験を積んできた。だから間違ったことは言わない」

「ちょっと待ってよ。おじいちゃんは関係ないでしょう。もうリタイヤしてるんだから」

「いや、亀の甲より年の功というだろう。とりあえずおじいちゃんの話を聞け!」

「余計なお世話です」

聞かされる家族のほうはたまったものではないのです。目に見えて気を悪くしているのがわかります。

そのくらいにあらざれば、そのまつりごとをはからず

まつりごと」とは政治だけでなく、家庭のさまざまな場面に応用できそうです。

【329】

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