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2012年8月16日 (木曜日)

糺の森(下鴨納涼古本まつりに絡めて)

下鴨納涼古本まつり最終日。初日に続いて行ってきました。

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今回は、会場の糺の森(ただすのもり)を簡単に紹介してみます。

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京都市内での大きな古本まつりは、春の「勧業館」、秋の「知恩寺」、そして夏の「糺の森」と、年に三回行われます。

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糺の森は下鴨神社の境内にある原生林で、世界遺産に登録されています。写真のように鬱蒼とした森で、真夏の木漏れ日に涼を感じます。糺の森の「ただす」という言葉のいわれについては、すぐ南側で高野川と賀茂川が合流する、「只洲(ただす)」からきていると聞いたことがあります。

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高野川(右)、賀茂川(左)、中央が糺の森です。合流して鴨川になります。鴨川は氾濫を繰り返し、かつては川幅が300mくらいあったともいわれています。

さて、只洲とは「見渡す限りの洲であることだなぁ」という感嘆を込めた言い方なのでしょうか? それとも字面のとおり、「只の洲でしかない」という殺風景なさまを言っているのでしょうか? 現在は、堤防・河川敷が整備されており、知る由もありません。

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糺の森には鴨長明ゆかりの河合神社があり、鴨長明には新古今集に採られた有名な歌があります。

石川や瀬見の小川の清ければ月も流れをたづねてぞすむ(新古今集1894)

(いしかわやせみのおがわのきよければつきもながれをたずねてぞすむ)

瀬見の小川」とは賀茂川(鴨川)のことですが、糺の森の中を流れる小川をいうこともあります。歌は『瀬見の小川の流れがあまりにもきれいに澄んでいるので、お月さまもどこに影を落として住もうかと尋ねまわり、うろうろとしておられることだ』という意味。作者鴨長明が力説しているわりには出来栄えがもうひとつです。なんのことはない、ただ「住む」と「澄む」をかけたダジャレですからね。

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そして鴨長明といえば方丈記。境内には、方丈の復元模型もあります。
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というわけで、今年の下鴨納涼古本まつりは終わりました。本日滞在3時間、計5冊購入。おかげさまで、本好きには至福の時間をすごすことができました。

会場の糺の森にも感謝!

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コメント

>ミルクさん
コメントをありがとうございます。ほととんぼのブログは一日一話です。記事のネタはタイムリーなものから書いていきます。タイムリーとは「タイムリーヒット」のタイムリーです。「旬」のことです。…えっ?「旬(しゅん)」がわからん? 旬とは、モノを食べるとき、そのモノが一番おいしい季節のことです。古本まつりは16日で終わりだったので、その日のうちに書いておかないと、思い出としておいしくないのです。焼き肉はうちうちのことなので、夏休みの思い出として夏休み中に書けば、旬の味があっておいしいと思います。順番待ちです。大変申し訳ないですが、もう少しお待ちください。m(_ _)m

それにしても、いつも読んでくれてありがとうございます。読者が増えると励みになります。…よっしゃー、今日も書くぞ~(笑)

焼き肉の事は乗せへんの❔

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