久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも(子規)
(わかさスタジアムにて)
女子プロ野球後期公式戦、京都アストドリームスvs兵庫スイングスマイリーズを観戦しました。当ブログの女子プロ野球観戦記は、今回が2度目です。
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前回の観戦は6月のデーゲームで、とても暑かったですが、今回はナイトゲーム。8月とはいえ、観戦するには絶好のコンディションでした。照明のカクテル光線がとてもまぶしかったです。
京都アストドリームスにとっては後期2試合目、兵庫スイングスマイリーズは初戦です。
試合は、初回に5点とった京都を兵庫が追いかける展開で、結局7回表に2点を奪った兵庫が8-6で逆転勝ちをおさめました。地元のアストドリームスを応援しているわれわれにとっては残念な結果になりましたが、兵庫にとっては幸先のよいスタートです。
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さて、表題の正岡子規の歌を鑑賞します。
【久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも】
意訳:アメリカ人のはじめたというベースボールは、見ていて飽きないなぁ。
この歌、雨や天(あめ)にかかる枕詞、「久方の」をアメリカ人にかけただけの半分ダジャレの歌ですが、どことなしにユーモラスなところがあって好きです。正岡子規は日本に野球が導入された最初のころの熱心な選手で、2002年に野球殿堂入りを果たしているそうです。幼名が升(ノボル)で野球(ノボール)という雅号を使ったとか、打者、走者、四球などの用語を日本語に訳したとか、野球の発展に功績があったということです。
女子野球といえば、最近カナダで開かれた女子野球のワールドカップに3連覇したというのに、あまり話題になっていないのが残念です。実際、試合を見ていると女性とは思えないパワーを感じますし、バッティングセンスに優れた選手が多いことに驚かされます。ただ、今日の試合、ちょっとエラーが多かったかなぁ。
そういえば、きれいな半月が興を添えていました。試合を楽しみつつ、正岡子規をまねて、一首詠んでみました。
【ぬばたまのナイトゲームの女子野球今宵ひとたび見れば飽かぬかも】(ほととんぼ)
いやぁ、おもしろいですよ、女子プロ野球。機会があれば、また観戦します。
【365】
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めちゃくちゃ感動しました!!!
和歌の才能あると思います!
投稿: 名無し | 2021年1月17日 (日曜日) 15時44分