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2012年9月17日 (月曜日)

勝相撲&負相撲の句。

夕方、大相撲中継を見ていて、相撲を詠んだ俳句を思い出しました。

東、白雄 【甲斐なしやうしろ見らるゝ負角力】(かいなしやうしろみらるるまけずもう)

西、几菫 【やはらかに人わけゆくや勝角力】(やわらかにひとわけゆくやかちずもう)

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まるで東西対決のような二句で、意訳する必要がないほどわかりやすいです。東方の白雄(しらお)は信州上田の人。蕪村とともに天明俳句中興の五傑に数えられています。「うしろ見らるゝ」に表現の妙を感じます。そそくさと歩く姿に視線を浴びる負相撲です。西方の几菫(きとう)は京都の人。蕪村一門で、蕪村のあと夜半亭三世を継いだ人物です。上五の「やはらかに」がよく効いています。花道を悠然と引き揚げていく姿がいかにも勝相撲です。

両句とも、まさにその通りの光景を目の当たりにしますが、句の出来としてはいかがでしょうか? テレビを見ながら句合わせを試みました。

う~ん、両者がっぷり四つに組んだものの、几菫のほうがやや地力に勝っている感じです。この一番は、詠まれた句の軍配どおり、

●白雄 【甲斐なしやうしろ見らるゝ負角力】

○几菫 【やはらかに人わけゆくや勝角力】

かな?(笑)

【387】

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