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2012年9月 6日 (木曜日)

閑話休題。

閑話休題】(かんわきゅうだい)について考えてみます。

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閑話休題と書いて、本によってはいろんな読みを振ってあります。思いつくままに挙げてみても、

①【閑話休題】・それはさておき

②【閑話休題】・あだしごとはさておき

③【閑話休題】・話を戻して

④【閑話休題】・それはともかく

⑤【閑話休題】・それはそうと

⑥【閑話休題】・ところで

⑦【閑話休題】・話は変わって

⑧【閑話休題】・余談ですが

などです。

閑話休題を辞書(新明解国語辞典)で引くと

閑話休題横道にそれた話を本筋に戻す、という意を表す語。(接続詞「さて」のように、文の初めに置いて使う)

とあります。閑話(無駄話)+休題(話題を休む)=無駄話を休むということです。つまり閑話休題までの文章が無駄話であって、閑話休題の後の文章は、本筋に戻さなければなりません。①~③は「話を戻す」という意味があり、それなりに適切な使い方ですが、⑥~⑧に至っては、「これから話題が横道にそれる」意味になってしまい、誤用になります。(④・⑤は話の展開によってビミョーです)

しかし、どうしてこうも閑話休題にいろんな読みをあてるのでしょうか。そのまま『かんわきゅうだい』でいいと思いますけど。

【376】

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