「かぜまつばうず」って何?(中世のなぞなぞ)
ある人に
『かぜまつばうずって何のことかわかりますか?』
と聞かれました。
「え?」
『これは中世のなぞなぞです。ヒントを言いましょうか』
ーーーーーーーーーー
『え~っと、かぜまつは漢字で書くと風待つです。ばうずは古語で、発音はぼうず。つまり坊主です』
「はぁ? 全然わからないけど…、ということは、風待つ坊主?…」
『わからないですよね。では、何のために風を待つか考えてみてください』
「風車でも回すのかな?」
『季節は夏です。めっちゃ暑いんです。風が吹くと、どんなふうに感じますか』
「それは、涼しいわな」
『そうそう、涼むわけです。じゃあ、坊主のほかの言い方は?』
「坊さん? ぼんさん? それとも僧? 老師とも言うけど…」
『惜しいっ!。老師を短く言ったら』
「ただの師?」
『はい。坊主は師です。では、涼むと師をつなげて言うと』
「涼む師? すずむし? もしかして、鈴虫?」
『ピンポーン。正解っ。かぜまつばうずは、鈴虫です。どうです。おもしろいでしょ!』
「なるほどねぇ。中世のなぞなぞかぁ」
とはいえ、教えてくれた人はすごく楽しそうでしたけど、聞かれた私は、そうでもなかったです(苦笑)
【444】
« 宿建徳江(孟浩然) | トップページ | 吹きはらふ紅葉の上の霧はれて峰たしかなる嵐山かな(定家) »
「へたな話」カテゴリの記事
- 散残るつゝじの蕊や二三本(子珊)(2014.05.08)
- 春はただわが宿にのみ梅咲かばかれにし人も見にと来なまし(和泉式部)(2014.02.28)
- 笹の葉におく霜よりもひとり寝る我が衣手ぞさえまさりける(紀友則)(2014.02.09)
- 年よればなほ物陰や冬ざしき(智月)(2014.02.01)
- 蟹(藤井竹外)(2014.01.29)
コメント