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2012年11月 4日 (日曜日)

行く先に都の塔や秋のそら(太祇)

最近、京都市内のを見る機会が何度かありました。

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醍醐寺の五重塔。国宝です。

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仁和寺の五重塔。重要文化財です。

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真如堂の三重塔。京都府指定の文化財です。

…というわけで、塔を詠んだ炭太祇の句を見つけました。

行く先に都の塔や秋のそら(ゆくさきにみやこのとうやあきのそら)

炭太祇(たんたいぎ、1709-1771)は京都島原に庵を結んだといわれる、蕪村とほぼ同時代の人です。【初恋や灯籠によする顔と顔】、【身の秋やあつ燗好む胸赤し】、【秋さびしおぼえたる句を皆申す】など、オシャレな句をたくさん残しています。私の好きな俳人のひとりです。

表題の句は、太祇にしてはめずらしくあっさりとした詠みっぷりです。単純に叙景句ととらえていいでしょう。ただ、犬も歩けば棒にあたるではないですが、「京都を歩けば塔にあたる」と解釈してもおもしろいと思います。犬も歩けば棒にあたるのほうは、もともとは「あまりでしゃばるとひどい目にあう」という戒めの言葉ですが、太祇の句は「京都を歩くとすばらしい塔に出逢える」という意味にとれます。写真の塔のほかにも、東寺の五重塔、八坂の塔(法観寺)など、京都市内には歴史的に有名なたくさんの塔があります。

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そういえば京都タワーを忘れておりました。調べてみたら1964年に建てられたそうですから、まもなく50年を迎えます。もはや歴史的建造物なのかもしれませんね。

【435】

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