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2012年11月25日 (日曜日)

秋の暮辻の地蔵に油さす(蕪村)

蕪村の句

秋の暮辻の地蔵に油さす

を鑑賞します。

(意訳)秋の夕暮れ時、あたりが少しずつ暗くなっていく中、辻のお地蔵さんの灯明に油をつぎ足していく。

この句で印象深いのは「つぎ足す」という意味での油さすという行為です。辻のお地蔵さんの灯明に油をつぎ足していく作業は、現代の生活ではピンときません。京都の町には、いまでもところどころの辻にお地蔵さんを見かけます。たいていは街灯に照らされていて、灯明がつけられているのは少ないです。蕪村のころはお地蔵さんが街灯代わりになっていたのでしょうか。防犯のためというより、むしろ夕暮れの寂しさをまぎらすために、常灯の光を強くしようとしていたのかもしれません。

辻の地蔵に油さす…どことなしにノスタルジーを感じます。

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