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2012年12月12日 (水曜日)

大根引き大根で道を教えけり(一茶)

 一茶の句を鑑賞します。

大根引き大根で道を教えけり】(だいこひきだいこでみちをおしえけり)

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 この句、聞いた瞬間に思わず笑ってしまいます。いかにも一茶です。七番日記の文化十一年十二月の項に載っています。この句と同想の川柳が柳多留初篇にありました。

ひんぬいた大根で道を教えられ

 両句を比べてみると…、う~ん、どうやらこれは一茶の句のほうがいいようです。「ひんぬいた」も、たしかにおもしろい表現ですが、締まりがなくだらだらと流された印象です。「大根引き」の句は、「大根」を二度繰り返すことによる強調で、大根で方角を示された作者の驚き&笑いがこちらにまで伝わってきます。また「教えけり」という切れ字があることで句が引き締まっています。

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 ↑というわけで、うちのお年寄りに再現してもらいました。実は、近所のスーパーで大根が安かったのです。ただそれだけのことでした(笑)

【473】

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