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2013年1月 3日 (木曜日)

三椀の雑煮かゆるや長者ぶり(蕪村)

蕪村の歳旦吟、

三椀の雑煮かゆるや長者ぶり】(さんわんのぞうにかゆるやちょうじゃぶり)

を鑑賞します。

ーーーーーーーーーー

普通に意訳すれば

今年の正月は、元旦から雑煮を三杯おかわりした。まさに長者の気分だ。めでたい、めでたい

ということですが、少し想像力をたくましくすれば、

今年は元旦から、家族三人がそれぞれ雑煮をおかわりした。仲睦まじいこういう暮らしこそが長者ぶりなのだ

とも解釈できます。大きく想像力を広げれば、

今年の正月は重ねる椀、それも三重のお椀でそれぞれ雑煮を食すことができた。名実ともに長者ぶりだ

というふうに読めなくもありません。

この句は、蕪村句集「春之部」の巻頭三句目にあります。ことほど左様に「」という数字はおめでたいという、編者几董の演出がおもしろいです。

※「かゆる」とは、「換える」の意とされています。

4951

↑わが家のお雑煮。実情そのままの「貧者ぶり」(笑)

【495】

 

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