« 葱買て枯木の中を帰りけり(蕪村) | トップページ | 2013節分祭。(八坂神社にて) »

2013年2月 2日 (土曜日)

「半額でございます。」

ある休日、近所のスーパーに買い物に行きました。そのスーパーは開店が9時、私が行ったのは11時ころだったと思います。普段は夕方に行くのですが、その日に限ってはたまたま午前中から行ったのです。

備え付けのカゴを持って店内をまわっていると、牛肉のパックに半額シールの貼ってあるものが10パックほどありました。閉店間際に半額にしてあるのは私も知っています。売れ残りをなくして廃棄処分を避けようとすることくらいは私にもわかります。しかし、午前中のこんな時間に半額になっているとは思いもよりませんでした。日付を見れば、賞味期限は今日中でした。

(へぇ、朝から半額なんだ。色もそんなに悪くないし、これはお得やな。今夜は孫も遊びに来ることやし、ちょっと多い目に買ってすき焼きパーティでもするか)

思い切って5パックを選び、買い物カゴに入れました。ほかに野菜を2種類、牛乳と食パンをカゴに入れ、レジに向かいました。午前中のせいか店内は閑散としており、列に並ぶことなくレジ係のおねえさんがあいさつしてくれました。

「いらっしゃいませ」

おねえさんはさっそく、バーコードを機械にあてて金額を復唱しながら精算を始めます。

「ひゃくよんじゅうはちえんが2点、ひゃくにじゅうはちえん、はちじゅうはちえん…」

そしてお肉のパックを手に取ったところから、金額を言うのをやめました。1パック目。

半額でございます

2パック目。

半額でございます

3パック目。

半額でございます

ここまで言われたとき、私は次第に赤面してくるのが自分でもわかりました。

(おいおい、ちょっと待ってくれよ。半額半額て、そこまで何回も言わんでええやろ)

レジ係のおねえさんは4パック目を手に取ります。

半額でございます

5パック目。

半額でございます。…ありがとうございます。合計にせんにひゃくよんじゅうにえんでございます」

すると、私の次にレジに並んだおばさんが、手を口元にあててニヤニヤしながら言いました。

「お肉、えらいぎょうさん買わはったんやねぇ」

「そうですねや。今日は孫が来るさかいすき焼きでもしようかな、と思て。朝から半額やったし、これはお得やと思たもんやから」

「それはよろしいな。せいだい食べてもらわなあかんなぁ」

「ははは、ホンマや」

と、ムッとしつつも笑いながら支払いを済ませたのでした。

ーーーーー

(苦言)世のレジ係のおねえさんよ。マニュアルどおりに復唱するのはいいけど、半額商品をバーコードに通すときの「半額でございます」は1回だけにしてもらえないだろうか? おじさんといえどもそれなりに見栄があり 『このオヤジ半額ばっかり買うてるわ』 と思われるのもイヤなのだよ。

【525】

« 葱買て枯木の中を帰りけり(蕪村) | トップページ | 2013節分祭。(八坂神社にて) »

へたな話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「半額でございます。」:

« 葱買て枯木の中を帰りけり(蕪村) | トップページ | 2013節分祭。(八坂神社にて) »