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2013年2月13日 (水曜日)

来て泊る梅にうぐひす見ずしらず(小西来山)

小西来山の句、

「京北野へ」

来て泊る梅にうぐひす見ずしらず

を鑑賞します。

(意訳)北野天満宮の梅の枝に止まるウグイス、京に泊まる北野参詣の人々、どちらも本当は見ず知らずなのに、初春の風物詩だなぁ。

ーーーーー

北野天満宮ウグイス人々を縦横に織り交ぜて詠んでいます。一句の眼目は、梅に来て止まるウグイス京に来て泊まる人々、どちらも見ず知らずということでしょうねぇ。素直に笑っておけばいいのかなぁ(笑)

たしかに、梅にウグイスは付き物です。花札も梅にウグイスです。『♪梅にうぐいす、ホーホケキョ。ホーホーホケキョと鳴いたなら、それで一巻終わります』という数え唄もあります。日本の春は梅にウグイスから始まります。でも実際はというと、梅にとまるのはメジロが多く、古来からウグイスとメジロが混同されてしまっているのだそうです。逆説的に言えば、来山の句のとおり、ウグイスと梅は見ず知らずの関係だということです。

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とはいえ、「梅にメジロ」では語呂が悪いですね。「うぐいす張り」、「うぐいすの谷渡り」、「うぐいす嬢」も同様です。「メジロ張り」、「メジロの谷渡り」、「メジロ嬢」では、どうもパッとしません。

ウグイスは「春告鳥」とも言われます。たとえ事実とは違うにせよ、日本人の心にしみついた「梅にウグイス」は、初春の候に欠かせない風情のようですね。

【536】

 

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