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2013年3月30日 (土曜日)

しをるゝは何か杏子の花の色(貞徳)

松永貞徳の句、

しをるゝは何か杏子の花の色】(しおるるはなにかあんずのはなのいろ)

を鑑賞します。

(意訳)いや、どうしたん? えらいしおれはって。元気がないやないの。そこに咲いてる杏子の花やないけど、何か案ずることでもあるのん? 気になるわ~。

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↑ というわけで、うちのお年寄りに、アンズの花を前に「何か杏子」を演じてもらいました。 アンズって、桜と同じような花が咲くのですね。今回初めて知った次第です。

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↑ こうして指差すと杜牧の詩「清明」の一節、『牧童遙指杏花村(牧童遥かに指差す杏花村)』になります。もっとも指差しているのは「牧童」ではなく「おばあちゃん」で、「はるかに」ではなく「すぐそこ」ですけど。

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↑ 私も「杏子」でアイデアがひらめきました。「杏子  案ず」 です。え? なんのこと? と言わないでください。「杏子と案ず」、つまりこれは 「あんず あんず あんず」と読むのです。ハハハハハ…。

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(京都府立植物園にて)

【581】

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