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2013年3月31日 (日曜日)

色も香もうしろ姿や弥生尽(蕪村)

三月も月末になりました。蕪村の句、

色も香もうしろ姿や弥生尽】(いろもかもうしろすがたややよいじん)

を鑑賞します。

(意訳)色も香りも後ろ姿のように遠ざかっていく、そんな弥生三月の末であることよ。

ーーーーー

参考書によると、この句には 『美人のうしろ姿、弥生尽の比喩得たりと云べし』 との付記があるそうです。弥生尽とは三月の末日。もちろん旧暦、惜春の句です。今日を限りの春の色気を、年増女にたとえた蕪村自賛の句ということです。現在の三月末といえば、ちょうど桜が咲く季節。これからが春本番です。弥生尽の趣向も、いまとなってはわかりにくいですね。

5821

(府立植物園にて)

【582】

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