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2013年4月 3日 (水曜日)

みやこ哉東西南北辻が花(一茶)

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京都市内、ところどころの交差点に咲く桜が見ごろです。一茶の句に、

「皇都」

みやこ哉東西南北辻が花】(みやこかなとうざいなんぼくつじがはな)

というのを見つけました。

(意訳)さすがに都だな。東西南北どこの辻にも花が咲き、道を行く人々も辻が花染めの装いが美しいことだ。

辻が花 に「辻辻の花」と「辻が花染め」をかけています。「辻が花染め」というのは、絞り染めの技法のひとつで、友禅染が流行するまでは主流の染め方だったのが、手間がかかるということですたれてしまったそうです。

出典は寛政句帳です。一茶三十歳のころ、初めて京都にやってきたときに詠んだものでしょうか。みやこ哉 といきなり置いているところが眼目です。京都市内は当時から花見客でごったがえしていたのかもしれませんね。にぎやかな街の風景が春の季節感と相まって、一茶の心を高揚させています。

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観光シーズンを迎え、京都の道路は混雑度を増しています。そんな中、辻辻の花は行き交う車や通行人の心を和ませています。

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【585】

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