松尾大社のご利益さん
山吹が見ごろを迎えた松尾大社におまいりしました。
見ごろの山吹です。境内を横断する小川を中心に咲いておりました。
満開です。きれいでした。
ーーーーー
さて、お酒の神様として知られる松尾大社は、大山咋神(おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)をおまつりしています。京都でももっとも古い神社のひとつだそうです。境内にいくつかのご利益さんを見つけました。
1、撫で亀さん。
「古来、亀と鯉が松尾大神のお使いと伝えられています」との表示がありました。手水舎のすぐ前、健康長寿のシンボルとして、撫でるとご利益があるそうです。
2、相生の松
本殿前にあり、現在は切り株だけになっています。350年の命を全うしたとかで、枯れてなお夫婦和合の象徴とは、なんとめでたいことでしょう。
3、幸運の双鯉
「こううんのそうり」と読みます。鯉が二匹跳ね上っています。安倍首相が二度も首相になれたのは、もしかして松尾大社におまいりされたからでしょうか? 「幸運の総理」 なんちゃって。 本殿のすぐ横、撫でるとご利益があります。
4、幸運の撫で亀
本殿をはさんで、「幸運の双鯉」と対になっています。特に亀の首の部分が、撫でられ過ぎてテカテカになっていました。
5、椋の霊樹
京都の名木として樹齢八百年を数えていたそうですが、平成五年の大雨で枯れてしまいました。有志の方が樹霊をおまつりされたそうで、表示板に 「注連はれば朽木に神の現はるる」 との句が添えられていました。「しめはればくちきにかみのあらわるる」と読むのだと思います。わかりやすい言い回しの中にも、芭蕉の風格を想わせるいい句です。
(本殿)
松尾大社のご利益さんは“撫で系”の多いのが特徴です。祀られている神様が「大山咋神」「市杵島姫命」の男女二神で、「相生の松」「双鯉」とつがいになったご利益さんに「撫で亀」と、いかにも夫婦(男女)和合の神様です。
撫でて拝んで、また撫でて…、ご利益やいかに! とりあえずは諸事慎んで、神妙にしていようと思います。
【601】
« 菜の花や行き当りたる桂川(蝶夢) | トップページ | 七へ八へへをこき井手の山吹のみのひとつだに出ぬぞきよけれ(四方赤良) »
「 ご利益さん」カテゴリの記事
- 大仏の柱くゞるや春の風(二柳)(2014.05.07)
- 五条の天神(京童より)(2014.04.12)
- 水もなく舟も通はぬこの島にいかでか海人のなまめかるらむ(輔相)(2014.03.23)
- 北野天満宮「梅苑」散策。(2014.03.12)
- 北野どの御すきものや梅の花(竹馬狂吟集より)(2014.02.25)
« 菜の花や行き当りたる桂川(蝶夢) | トップページ | 七へ八へへをこき井手の山吹のみのひとつだに出ぬぞきよけれ(四方赤良) »
コメント