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2013年4月 2日 (火曜日)

喰ふて寝て牛にならばや桃の花(蕪村)

蕪村の句

喰ふて寝て牛にならばや桃の花】(くうてねてうしにならばやもものはな)

を鑑賞します。

(意訳)こうして桃の花の下で満腹になって寝ころんでいると、(食後すぐに寝ると牛になる、というけれど) 別に牛になっても構わないものだ。あぁ、しあわせしあわせ(笑)

ことわざに題をとった蕪村ならではの句と思っていたら、芭蕉の弟子で、美濃の俳人支考に、次の句があることを知りました。

牛に成る合点ぞ朝寝夕すゞみ】(うしになるがてんぞあさねゆうすずみ)

(意訳)なるほど、これは牛になるのもそのはずだ。朝寝、夕涼みを繰り返しているのだから(苦笑)

支考の句には「食」が入っていませんが、同想であることは間違いないでしょう。「ならばや」と「合点」の違いは、(笑)と(苦笑)の違いのように思います。季節が違うので単純に比較はできませんが、桃の花を配している分、蕪村の句のほうが機転がきいているかなと思います。

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