« 送元二使安西(王維) | トップページ | 亀山へ通ふ大工やきじの声(蕪村) »

2013年5月16日 (木曜日)

老ぬれば人八人に成にけり…。

江戸時代の俳人安原貞室があらわした“かたこと”という本に、次の狂歌が載っていました。

老ぬれば人八人に成にけり としはよったりしはゝよったり

(おいぬればひとはちにんになりにけり としはよったりしわはよったり)

※安原貞室(1610-1673)=江戸時代前期の貞門の俳人。京都の人。

※かたこと=貞室が我が子に上品な言葉づかいをさせるために、当時の京言葉の乱れをただした書物。片言。

 以下、ある会社の課長と部下との会話です。

ーーーーーーーーーー

課長: 『老人になると人は8人になるらしいな』

部下: 「え? どういうことですか?」

課長: 『年は寄ったり、皺は寄ったり。4人(よったり)と4人で8人

部下: 「うまいこと言いますねぇ」

課長: 『それでいくと、君も8人かな』

部下: 「アホなこと言わんといてください。私はまだ四十前です。年寄り扱いしないでください」

課長: 『君の場合は仕事もしないで、酒に酔ったり女選ったり…、それで8人』

部下: 「え~! 私はそんな道楽者じゃないです。一生懸命働いてるのに、課長はそんな目で見てたんですか。ひどいなぁ」

課長: 『ははは、冗談だよ。よったりとよったりで8人。だからはったりだ。そんなに怒らなくてもいいだろ。(肩に手を置き)信頼してるよ!』

部下: 「・・・(苦笑)」

【628】

« 送元二使安西(王維) | トップページ | 亀山へ通ふ大工やきじの声(蕪村) »

古典より」カテゴリの記事

へたな話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 老ぬれば人八人に成にけり…。:

« 送元二使安西(王維) | トップページ | 亀山へ通ふ大工やきじの声(蕪村) »