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2013年6月

2013年6月30日 (日曜日)

わびぬれば身をうき草の根を絶えて誘ふ水あらばいなんとぞ思ふ(小野小町)

 古今集より、小野小町の歌を鑑賞します(巻十八雑歌938)

“文屋康秀が三河掾になりて、「県見には、え出で立たじや」と言ひやれりける、返事によめる”

わびぬれば身をうき草の根を絶えて誘ふ水あらばいなんとぞ思ふ

(わびぬればみをうきぐさのねをたえてさそうみずあらばいなんとぞおもう)

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2013年6月29日 (土曜日)

うき草や今朝はあちらの岸に咲(中川乙由)

江戸中期の俳人中川乙由の句です。

うき草や今朝はあちらの岸に咲】(うきぐさやけさはあちらのきしにさく)

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2013年6月28日 (金曜日)

たのしみは百日ひねれど成らぬ歌のふとおもしろく出できぬる時(橘曙覧)

 江戸時代末期の歌人橘曙覧の「独楽吟(どくらくぎん)」にある歌です。

たのしみは百日ひねれど成らぬ歌のふとおもしろく出できぬる時

(たのしみはももひひねれどならぬうたのふとおもしろくいできぬるとき)

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2013年6月27日 (木曜日)

おめでたい話(謎解き5番勝負)

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 日経新聞社から封筒が届きました。開いてみると、図書カードが2枚(二千円分)入っていました。

 「うひょー、謎解き5番勝負、ついに当たったぁ!」

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2013年6月26日 (水曜日)

こもり居て雨うたがふや蝸牛(蕪村)、雨一見のかたつぶりにて候よ(一茶)

 とある雨の日、京都市内を歩いていると、石垣にカタツムリを見つけました。

「いやぁ、これは珍しい、写真写真!」

 思わず口をついて出ます。カタツムリを目撃するのは久しぶりです。

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 今回は、カタツムリを詠んだ蕪村一茶の句を鑑賞してみます。

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2013年6月25日 (火曜日)

思ふことみなつきねとて麻のはをきりにきりても祓へつるかな(和泉式部)

 6月25日、天神さんです。北野天満宮の「大茅の輪くぐり」に行きました。

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2013年6月24日 (月曜日)

行き暮れてここが思案の善哉かな(織田作之助)

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 大阪ミナミの法善寺横丁に句碑がありました。織田作之助の句です。

行き暮れてここが思案の善哉かな】(ゆきくれてここがしあんのよしやかな)

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2013年6月23日 (日曜日)

時鳥あれに見ゆるが知恩院(漱石)

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 先日、知恩院の前を通りかかりました。夏目漱石の句を鑑賞します。

時鳥あれに見ゆるが知恩院】(ほととぎすあれにみゆるがちおんいん)

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2013年6月22日 (土曜日)

おもふさま立つあとたたく額の蚊(若えびす)

 元禄十五年刊「若えびす」にある句です。

おもふさま立つあとたたく額の蚊】(おもうさまたつあとたたくひたいのか)

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2013年6月21日 (金曜日)

限りなく思ひ入り日のともにのみ西の山べをながめやる哉(小野道風)

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 先日東寺を訪ねた際、「小野道風ゆかりの柳」というのをを見つけました。そういえば小野道風の歌は聞いたことがありません。いったいどんな歌を詠むのでしょうか? 調べたところ、後撰集恋の部にいくつか採られていました。一首鑑賞してみます。

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「太秦わたりに大輔が侍りけるに、つかはしける」

限りなく思ひ入り日のともにのみ西の山べをながめやる哉

(かぎりなくおもいいりひのともにのみにしのやまべをながめやるかな)

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2013年6月20日 (木曜日)

おめでたい話(シャープペンシル)

 カルビー「じゃがり校」のポイント交換プログラムで、オリジナルシャープペンシルをいただきました。

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2013年6月19日 (水曜日)

蓮葉のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく(僧正遍照)

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 先日訪ねた府立植物園の池に、ハスが生い茂っていました。古今集から僧正遍照の歌を鑑賞してみます。

蓮葉のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく】(巻三夏歌165)

(はちすばのにごりにしまぬこころもてなにかはつゆをたまとあざむく)

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2013年6月18日 (火曜日)

花いばら故郷の路に似たる哉(蕪村)

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 府立植物園のバラ園が見ごろです。蕪村の句を思い出しました。

花いばら故郷の路に似たる哉】(はないばらこきょうのみちににたるかな)

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2013年6月17日 (月曜日)

塔ばかり見えて東寺は夏木立(一茶)

 一茶の句です。

塔ばかり見えて東寺は夏木立】(とうばかりみえてとうじはなつこだち)

 東寺と言えば五重塔。高さ54.8mは木造の塔として日本一の高さだそうです。先日東寺を訪ねる機会があり、一茶にならって五重塔のまわりをぐるっと歩いてみました。

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2013年6月16日 (日曜日)

若竹や夕日の嵯峨と成にけり(蕪村)

蕪村の句を鑑賞します。

若竹や夕日の嵯峨と成にけり】(わかたけやゆうひのさがとなりにけり)

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2013年6月15日 (土曜日)

せい出してそよげ若竹今のうち(一茶)

 小林一茶の句です。

せい出してそよげ若竹今のうち】(せいだしてそよげわかたけいまのうち)

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2013年6月14日 (金曜日)

涼しさに四ツ橋を四つ渡りけり(小西来山?)

 先日、大阪四ツ橋に行く機会がありました。小西来山の作と伝えられる句を鑑賞します。

涼しさに四ツ橋を四つ渡りけり】(すずしさによつばしをよつわたりけり)

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2013年6月13日 (木曜日)

うちわたすおちかた人にこと問へど答へぬからにしるき花かな(小弁)

 先日訪ねた府立植物園のあじさい園に、一輪だけ咲いている花がありました。「いったい何の花?」

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 …というわけで、新古今集より小弁(こべん)の歌を鑑賞します。

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2013年6月12日 (水曜日)

はな紙を扇につかふ女かな(信徳)

 それは、ついこのあいだのことでした。空梅雨でやたらに暑い夜、うちのお年寄りがお風呂上がりに 「暑い、暑い」 と言いながら、ポケットティッシュで顔のあたりを扇いでいます。

『ちょっと待ってその姿! そのままにしといてや。おもしろい句があるねん。ブログに書くから。カメラカメラ!』

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2013年6月11日 (火曜日)

紫陽花や仰山過ぎて折らずなる(成田蒼虬)

 江戸時代末期の俳人、成田蒼虬(なりたそうきゅう、1761-1842)の句を鑑賞します。

紫陽花や仰山過ぎて折らずなる】(あじさいやぎょうさんすぎておらずなる)

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2013年6月10日 (月曜日)

市中は物のにほひや夏の月(凡兆)

 猿蓑所収の芭蕉、去来、凡兆による三吟歌仙「市中は」の巻から、凡兆の発句を鑑賞します。

市中は物のにほひや夏の月】(いちなかはもののにおいやなつのつき)

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2013年6月 9日 (日曜日)

五月待つ花たちばなの香をかげば昔の人の袖の香ぞする(伊勢物語)

伊勢物語六十段を意訳して鑑賞します。

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2013年6月 8日 (土曜日)

しら雲を吹盡したる新樹かな(椎本才麿)

6512_2(きぬかけの道)

 京都(近畿地方)は先月末から梅雨入りしているそうですが、雨が降ったのは二三日だけで、このところさわやかな好天が続いています。緑のきれいな季節になりました。芭蕉とほぼ同時代の俳人、椎本才麿の句を鑑賞します。

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しら雲を吹盡したる新樹かな】(しらくもをふきつくしたるしんじゅかな)

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2013年6月 7日 (金曜日)

かさねとは八重撫子の名なるべし(曾良)

芭蕉の門人、曾良の句を鑑賞します。

かさねとは八重撫子の名なるべし】(かさねとはやえなでしこのななるべし)

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2013年6月 6日 (木曜日)

金州城下作(乃木希典)

日露戦争さなか乃木希典(のぎまれすけ、1849-1912)が、金州城の激戦地跡を視察して詠んだという漢詩「金州城下作」を鑑賞します。

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2013年6月 5日 (水曜日)

おめでたい話(ふた4枚目ゲット!)

カルビー「じゃがり校」のポイント交換プログラムで、じゃがりこのふたをいただきました。

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2013年6月 4日 (火曜日)

「哲学の教科書」(中島義道著)を読んで。

 このおじさん、書店である本を手にとりました。表紙をめくるとまえがきにこう書いてありました。

あなたは『哲学の教科書』というタイトルを変に思った。そのウサンクササに「何かある」と思い、ふと手にした。そういう「お見通し」の読者にはこれ以上語る必要はありますまい。そう、まさにあなたがお考えのように、本書は哲学には「教科書」などあるはずがないということを、これでもかこれでもかと語り続けた『哲学の教科書』なのです。…】

 『ハハハ。なるほど。たしかにタイトルを見て手にとったのだけど、そこまで言うんだったら読んでみるかー』

 というわけで、「哲学の教科書」(中島義道著・講談社学術文庫)を買って帰りました。

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2013年6月 3日 (月曜日)

大門の重き扉や春の暮(蕪村) 裏門のひとりでにあく日永かな(一茶)

暮春の「門」を詠んだ蕪村と一茶の句を、並べて鑑賞してみます。

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2013年6月 2日 (日曜日)

待てといふに留らぬものと知りながら強ひてぞ惜しき春の別は(読人しらず)

新古今和歌集春歌下より、読人しらずの歌を鑑賞します。

172【待てといふに留らぬものと知りながら強ひてぞ惜しき春の別は

(まてというにとまらぬものとしりながらしいてぞおしきはるのわかれは)

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2013年6月 1日 (土曜日)

物臭き合羽やけふの更衣(桃隣)

江戸時代の前期の俳人桃隣の句、

物臭き合羽やけふの更衣】(ものぐさきかっぱやきょうのころもがえ)

を鑑賞します。

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