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2013年6月 4日 (火曜日)

「哲学の教科書」(中島義道著)を読んで。

 このおじさん、書店である本を手にとりました。表紙をめくるとまえがきにこう書いてありました。

あなたは『哲学の教科書』というタイトルを変に思った。そのウサンクササに「何かある」と思い、ふと手にした。そういう「お見通し」の読者にはこれ以上語る必要はありますまい。そう、まさにあなたがお考えのように、本書は哲学には「教科書」などあるはずがないということを、これでもかこれでもかと語り続けた『哲学の教科書』なのです。…】

 『ハハハ。なるほど。たしかにタイトルを見て手にとったのだけど、そこまで言うんだったら読んでみるかー』

 というわけで、「哲学の教科書」(中島義道著・講談社学術文庫)を買って帰りました。

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 毎日寝る前に少しずつ読み進めて、感想はと言えば、そうですねぇ…、哲学が少しわかりました。『ふ~ん、哲学ってそういうことかぁ』 って程度には、わかりました。ただ私にはとても手に負えない。いろんな例を挙げて、かなり噛み砕いて説明していただいているのでしょうけれど、とにかく難しいことがわかっただけです。哲学の扱う問題って、「死」、「時間」、「存在」など、私たちのまわりの、いってみれば何でもないことなんですけれど、想像以上に難しいものですね。カントとかハイデガーとか、名前だけは聞いたことがあり興味もあるけれど、とてつもなく難しい。なんでそこまで難しく考えるかな、って感じです。

 で、二週間ほどかけてほぼ読み終わったころ、「哲学入門」入門という 【哲学とは何かもっと知りたい方のために、優れた入門書を紹介】 したページに、こう書いてありました。

【…最後に言っておきますと、問題意識のない人にとっていかなる書もおもしろくはない。いかなる書も良書ではありません。

 結局、そういうことです(笑) 

 とはいうものの、読み物としてはすこぶる読みやすく、おもしろかったです。哲学への興味は、今もあります。

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