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2013年6月28日 (金曜日)

たのしみは百日ひねれど成らぬ歌のふとおもしろく出できぬる時(橘曙覧)

 江戸時代末期の歌人橘曙覧の「独楽吟(どくらくぎん)」にある歌です。

たのしみは百日ひねれど成らぬ歌のふとおもしろく出できぬる時

(たのしみはももひひねれどならぬうたのふとおもしろくいできぬるとき)

意訳:自分が楽しみとするのは、百日考えても完成しなかった歌の、ふとした瞬間にいいアイデアが浮かんで出来上がった時だね。

 私は歌を作るわけではないので、ブログ書きにあてはめてみました。今日はどんなネタにしようか?、だれの作品を鑑賞しようか? と悩むことも多いです。句読点の位置や、てにをはの使い方など、いくら直しても “へたくそだなぁ” と思います。かと思うと、ふといい言葉が浮かんで、“うん? もしかして今日はうまく書けたかな?” と、納得する時があります。それはひとりよがりであっても大きな喜びです。まして、思わぬアクセス数を記録するようなことがあれば、ますます励みになったりします(笑)

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 橘曙覧(たちばなのあけみ、1812-1868)は越前の人。貧困に甘んじてつましい暮らしを送ったことで知られています。独楽吟は、「たのしみは…」で始まって「…時」で終わる連作で合計五十二首。日常の喜びを、素朴な表現とほのぼのとした調べで綴っています。現代人が読んでも共感できる歌ばかりです。

【671】

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