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2013年6月23日 (日曜日)

時鳥あれに見ゆるが知恩院(漱石)

6661_2

 先日、知恩院の前を通りかかりました。夏目漱石の句を鑑賞します。

時鳥あれに見ゆるが知恩院】(ほととぎすあれにみゆるがちおんいん)

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 漱石は都合4回京都を訪れているそうです。この句は明治25年7月に、初めて京都に来た時の句だと思われます。知恩院の三門は横幅50m高さ24m、日本一の大きさの門だそうです。内部は通常非公開で、特別拝観の時に上がることができます。私も一度見学したことがあります。思った以上の高さがあり、楼内から眺める景観のよさに驚きました。

 

6663(三門)

 ↑『あれに見ゆるが…』 というわけで、たぶんこの風景を詠んだのでしょう。そのままの句です。

【666】

 

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