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2013年7月16日 (火曜日)

鉾にのる人のきほひも都哉(其角)

 祇園祭宵山に行った友人から、「すごい人です!」と写真を送ってきました。

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 四条通りでしょうか? 大ぜいの囃子方が乗っているのがわかります。…というわけで今回は焦門の筆頭、其角の句を取り上げてみます。

鉾にのる人のきほひも都哉】(ほこにのるひとのきおいもみやこかな)

(意訳)鉾に乗っている人々の意気込みにも、京都らしい雅(みやび)なものを感じるなぁ。

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 この句、宵山ではなく、おそらく山鉾巡行の風景を詠んだものと思われます。巡行の際、鉾には「音頭取」「屋根方」「囃子方」など総勢50人近くの人が乗り込むのだそうです。其角は江戸の生まれで、初めての祇園祭見物だったのでしょう。「きほひ」は「気負い」で、意気込み、熱意、自負といった意味です。古都らしい優雅さの中に潜む人々の情熱を、「きほひ」と表現したところに一句の眼目があります。作者は、神田祭などの江戸前の元気印の祭りとは違う雰囲気に、ちょっとしたカルチャーショックを受けたのかもしれませんね。

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 さて、祇園祭宵山の人出は40万人とも50万人ともいわれます。私自身も若いころは友人と連れ立って行ったものですが、今やテレビのニュースで見るくらいです。もはや人ごみに耐えられる年齢ではなくなりました(笑)

【689】

 

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