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2013年9月

2013年9月30日 (月曜日)

欠け欠けて月もなくなる夜寒哉(蕪村)

 蕪村の句です。

欠け欠けて月もなくなる夜寒哉】(かけかけてつきもなくなるよさむかな)

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2013年9月29日 (日曜日)

夕されば萩女郎花なびかしてやさしの野辺の風のけしきや(源俊頼)

 平安時代後期の歌人、源俊頼の歌です。

夕されば萩女郎花なびかしてやさしの野辺の風のけしきや

(ゆうさればはぎおみなえしなびかしてやさしののべのかぜのけしきや)

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2013年9月28日 (土曜日)

みちのくのおくゆかしくぞおもほゆる壺のいしぶみ外の浜風(西行)

 西行の歌です(山家集より)

みちのくのおくゆかしくぞおもほゆる壺のいしぶみ外の浜風

(みちのくのおくゆかしくぞおもほゆるつぼのいしぶみそとのはまかぜ)

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2013年9月27日 (金曜日)

みさぶらひ御傘と申せ宮城野の木の下露は雨にまされり(よみ人知らず)

古今集巻二十、東歌にある歌(1091)です。

みさぶらひみかさと申せ宮城野の木の下露は雨にまされり

(みさぶらいみかさともうせみやぎののこのしたつゆはあめにまされり)

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2013年9月26日 (木曜日)

みちのくの緒絶の橋やこれならんふみみふまずみ心まどはす(左京大夫道雅)

 後拾遺集751、左京大夫道雅の歌を鑑賞します。

みちのくの緒絶の橋やこれならんふみみふまずみ心まどはす

(みちのくのおだえのはしやこれならんふみみふまずみこころまどわす)

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2013年9月25日 (水曜日)

おめでたい話(ふた5枚目ゲット!)

 カルビー「じゃがり校」のポイント交換プログラムで、またまたじゃがりこのふたをいただきました。

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2013年9月24日 (火曜日)

松島(頼春水)

 三連休を利用して宮城県の「松島」を訪問しました。先の震災の被害を大きく受けたようですが、全く感じさせないくらいに復興しておりました。今回は頼山陽の父、頼春水(らいしゅんすい)の作品を鑑賞します。

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2013年9月23日 (月曜日)

蜘蛛何と音をなにと鳴く秋の風(芭蕉)

 芭蕉の句です。

蜘蜘何と音をなにと鳴く秋の風】(くもなんとねをなんとなくあきのかぜ)

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2013年9月22日 (日曜日)

月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず(よみ人しらず)

 古今集恋四692、よみ人しらずの歌です。

月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず

(つきよよしよよしろひとにつげやらばこちょうににたりまたずしもあらず)

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2013年9月21日 (土曜日)

上行と下くる雲や秋の天(凡兆)

 このところ、さわやかな秋空が続きます。焦門の凡兆の句です。

上行と下くる雲や秋の天】(うえゆくとしたくるくもやあきのそら)

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2013年9月20日 (金曜日)

今宵こそ世にある人はゆかしけれいづこもかくや月を見るらん(赤染衛門)

 昨夜は十五夜でした。後拾遺集264より赤染衛門の歌を鑑賞します。

今宵こそ世にある人はゆかしけれいづこもかくや月を見るらん

(こよいこそよにあるひとはゆかしけれいづこもかくやつきをみるらん)

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2013年9月19日 (木曜日)

八月十五日夜禁中独直対月憶元九(白楽天)

 今宵は十五夜です。白楽天の詩を鑑賞します。

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2013年9月18日 (水曜日)

白妙の衣の袖を霜かとて払へば月の光なりけり(藤原国行)

 後拾遺集より藤原国行の歌です。

 「題しらず」

白妙の衣の袖を霜かとて払へば月の光なりけり

(しろたえのころものそでをしもかとてはらえばつきのひかりなりけり)

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2013年9月17日 (火曜日)

皆人のひるねのたねや秋の月(貞徳)

 松永貞徳の句です。

皆人のひるねのたねや秋の月】(みなひとのひるねのたねやあきのつき)

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2013年9月16日 (月曜日)

あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月(明恵上人)

 明恵上人の歌です。

あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月

(あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかやつき)

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2013年9月15日 (日曜日)

市人のよべ問かはす野分かな(蕪村)

 蕪村の句です。

市人のよべ問かはす野分かな】(いちびとのよべといかわすのわきかな)

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2013年9月14日 (土曜日)

いつも見る月ぞと思へど秋の夜はいかなる影をそふるなるらん(藤原長能)

 後拾遺集(256)より藤原長能の歌を鑑賞します。

いつも見る月ぞと思へど秋の夜はいかなる影をそふるなるらん

(いつもみるつきぞとおもえどあきのよはいかなるかげをそうるなるらん)

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2013年9月13日 (金曜日)

某薬局にて。

 先日、うちのお年寄りが受けた大腸がん診断で、潜血反応が出ました。で、内視鏡検査を受けることになり、病院前の薬局で大腸検査食を購入しました。

(以下、私と薬局のお姉さんとの会話です。先に言っておきますけど、つまらないですよ)

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2013年9月12日 (木曜日)

梢まで来て居る秋の暑さ哉(支考)

 焦門十哲のひとり、各務支考の句を鑑賞してみます。

梢まで来て居る秋の暑さ哉】(こずえまできているあきのあつさかな)

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2013年9月11日 (水曜日)

大空に風待つほどのくものいのこゝろぼそさを思ひやらなむ(斎宮女御)

 後拾遺集巻十七より、斎宮女御(徽子女王)の歌を鑑賞します。

大空に風待つほどのくものいのこゝろぼそさを思ひやらなむ

(おおぞらにかぜまつほどのくものいのこころぼそさをおもいやらなん)

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2013年9月10日 (火曜日)

川風の涼しくもあるかうち寄する波とともにや秋は立つらむ(紀貫之)

 古今集巻四より、紀貫之の歌を鑑賞します。

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「秋立つ日、うへのをのこども、賀茂の河原に川逍遥しける供にまかりてよめる」

170【川風の涼しくもあるかうち寄する波とともにや秋は立つらむ

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2013年9月 9日 (月曜日)

重陽祭(車折神社にて)

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 好天の九月九日、車折神社の「重陽祭」を見学しました。

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2013年9月 8日 (日曜日)

九日龍山飲(李白)

 「重陽の節句」を詠んだ李白の詩を鑑賞します。

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2013年9月 7日 (土曜日)

秋風におくれて吹や秋の風(蕪村)

 蕪村の句です。

秋風におくれて吹や秋の風】(あきかぜにおくれてふくやあきのかぜ)

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2013年9月 6日 (金曜日)

恋すればわが身は影になりにけりさりとて人にそはぬものゆゑ(よみ人しらず)

 古今集巻十一528番、よみ人知らずの歌を鑑賞します。

恋すればわが身は影になりにけりさりとて人にそはぬものゆゑ

(こいすればわがみはかげになりにけりさりとてひとにそわぬものゆえ)

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2013年9月 5日 (木曜日)

古今著聞集522段

 古今著聞集巻十六には「與言利口」という項目が設けてあります。「與言利口(よげんりこう)」とは、巧みにものを言うこと、口上手の意味で、いわゆる笑い話を集めてあります。古文を読んで笑うのは当ブログの好むところ。前回は521段を鑑賞しましたが、その次の522段もおもしろい話です。意訳の上鑑賞してみます。

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2013年9月 4日 (水曜日)

古今著聞集521段

 先日、新古今集269番前大納言忠良の歌を鑑賞しました。古今著聞集にこの人物についての逸話があるとのこと。おもしろそうなので、意訳の上鑑賞してみます。

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2013年9月 3日 (火曜日)

はてもなく瀬のなる音や秋黴雨(史邦)

 全国的に不安定な空模様の日が続いています。京都も例外ではありません。今日などは午前中は晴れ、午後からは降ったりやんだりで、強く降る時間帯もありました。秋の長雨という言葉もありますが、もはやそんな季節がやってきたのでしょうか?

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 芭蕉七部集「猿蓑」より史邦(ふみくに)の句を鑑賞します。

はてもなく瀬のなる音や秋黴雨】(はてもなくせのなるおとやあきついり)

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2013年9月 2日 (月曜日)

我ばかり物を思ふと思ひしに夜ただ音になく虫もありけり(樋口一葉)

 樋口一葉の歌を一首鑑賞します。

我ばかり物を思ふと思ひしに夜ただ音になく虫もありけり

(わればかりものをおもうとおもいしによただねになくむしもありけり)

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2013年9月 1日 (日曜日)

行水のすて所なき虫のこゑ(鬼貫)

行水のすて所なき虫のこゑ

(ぎょうずいのすてどころなきむしのこえ)

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