« 月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず(よみ人しらず) | トップページ | 松島(頼春水) »

2013年9月23日 (月曜日)

蜘蛛何と音をなにと鳴く秋の風(芭蕉)

 芭蕉の句です。

蜘蜘何と音をなにと鳴く秋の風】(くもなんとねをなんとなくあきのかぜ)

(意訳)蓑虫は“ちちよ”と鳴くそうだけど、蜘蛛よ、お前はなんと鳴くのか。この秋の風に打たれて。

ーーーーー

 蓑虫がちちよと鳴くというのは枕草子に書いてあるのだそうです。この句はそれを逆手に取ったらしいんですけど、私自身は蓑虫も蜘蛛も鳴いたのを聞いたことがないし、実際鳴かないそうだし、なんだかよくわかりません(苦笑)

 ただ、五七五としての音感・語呂はすばらしくいいですね。「くもなんと」、「ねをなんと」の弾むような調子に、「鳴く」「秋」「風」とア音の単語を三つ続けるなんて、まるで作曲家の所業のようです。こういう句をみると、芭蕉の作品は言葉ではなく音楽なんだと思います。

【758】

« 月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず(よみ人しらず) | トップページ | 松島(頼春水) »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

>錆子さん
参考になったようですね。うれしいです(笑) コメントをどうもありがとうございました。

今朝ラジオで 「雲なんと?????秋の風」(芭蕉)の句が紹介され、良く聞き取れず検索しましたらそちら様のココログに行き当たり、雲と思い込んだのは蜘蛛で・・・赤面です。古典にとても弱く、無知なので大変勉強になりました。ありがとうございました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 蜘蛛何と音をなにと鳴く秋の風(芭蕉):

« 月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず(よみ人しらず) | トップページ | 松島(頼春水) »