たまたま出会った…、時代祭の行列。
本日10月22日午後1時ころ、所用で三条木屋町を通りかかったときのこと。三条通りに何やら大勢の人だかりができています。
「あれ? 今日、なんかあるの…?」
電柱ののぼりが目に入ります。
「あっ! 時代祭か。忘れてた~」
当方、一応京都の住人で、まがりなりにも「古典・詩歌鑑賞」という歴史に直結したブログを綴る身です。日々ネタに困っているにもかかわらず、時代祭を忘れるとは何たる失態。このおじさんもいよいよ耄碌したか。
こんなことでは生来の天然ボケはおろか、漠然ながら将来の認知症は約束されたも同然と、呆然かつ愕然と立ちすくむ始末です。日ごろ整然としている三条通りも今日は騒然としています。行列を見学するにしても当然人ごみの後方からです。さりとて、突然とはいうもののここで行列に出くわしたのはなんという偶然か。後方からでも全然見えないわけではありません。せっかくのブログネタ。ここは毅然として写真に撮っておくのが必然と、俄然やる気になります。どうやら行列は中ほど近くまで進んでいるようです。自然と、背伸びしてカメラを構える姿勢になりました。
(認知症を克服するために頭を駆使し、ごちそうさんの主題歌「雨のち晴レルヤ」を真似て「然」にて韻を踏んでみました。ふぅ)
出雲の阿国がやってきました。なんとか後ろ姿だけ写真に収めます。あとで知ったところによると、今年から衣装が新調されたとのこと。刀を背負って、かっこよかったです。べっぴんさんやったんかなぁ。
織田公上洛列。この写真ではよくわかりませんが、千成びょうたんの馬印は羽柴秀吉公です。
織田信長さん登場。
「かっけぇー」(今となってはあまちゃんが懐かしいです)
思わず声が出たものの、ここで、そもそも三条木屋町を通りかかったわけを思い出しました。実は、ちょっとした急ぎの用事があったのです。いつまでも見学しているわけにはいきません。仕方なく、その場を離れました…。
最後に、吉井勇の短歌を一首。
【行列も過ぎてふたたび今の世にかへる大路の午さがりかな】
ーーーーー
以上、なんと中途半端な、へたな話でしょう。我ながら情けない(トホホ)
【787】
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