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2013年10月 9日 (水曜日)

秋の蚊の人を尋る心かな(蕪村)

 蕪村の句です。

秋の蚊の人を尋る心かな】(あきのかのひとをたずぬるこころかな)

 (意訳)秋の蚊は真夏のころと違って弱弱しい。人にすがるようなその姿は、まるで季節の移り変わりを感じる風流心を持っているかのようだ。

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 「秋の蚊」とありますから、元気なくふらふらと飛んでいる姿を言っているのでしょう。いかにも弱弱しい感じが、季語としての「秋の蚊」のイメージです。嫌われ者の蚊であっても、こういう句を詠まれるとどこか風情を感じます(少なくとも、これまでは) でも、今年はどうでしょう。十月に入って元気がなくなるどころか、ますます蚊は増え続け、人に襲いかかります。

 ベランダに小さな植木鉢を並べ、ちょっとした園芸を楽しんでいます。このところ困っているのが蚊の存在です。腕、足、顔にまつわりついて、油断するとすぐに咬まれてしまいます。今年の蚊は息が長過ぎます。おりしも今日は、新潟県で観測史上初めて十月に猛暑日(35℃以上)を記録したとのこと。いったいこの暑さはいつまで続くのでしょう。このまま温暖化が続けば、「秋の蚊」なんていう季語は絶滅してしまいそうです。季節感も何もあったものではありませんね。

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 というわけで、今日は2匹殺しました(笑)

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