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2013年10月 2日 (水曜日)

一つ家に遊女もねたり萩と月(芭蕉)

 芭蕉の句です。

一つ家に遊女もねたり萩と月

意訳:(越後の国、市振で)一つの宿屋に遊女と泊まり合わせた。(聞けば伊勢参宮の途中とか。同行を望んだがそれもできぬ)われわれとは萩と月のような取り合わせ。あわれさを感じるなぁ。

ーーーーー

 奥の細道の有名な句で、鑑賞され尽くした感があります。ただ、私の気になるのは、初句を「ひとつや」と読むか「ひとついえ」と読むか、です。

ひとつやに ゆうじょもねたり はぎとつき

ひとついえに ゆうじょもねたり はぎとつき

 う~ん、どうなんでしょうねぇ。

 なんでも、「ひとつや」では一軒家の意味になっておかしい、芭蕉一行と遊女たちは同じ宿に宿泊したのだから「ひとついえ」と読まなければならない。 という説と、「ひとつや」でも同宿の意味にとれるので問題ない、「ひとついえ」では語呂が悪い。 という説に分かれるのだそうです。

 で、いくつかの参考書を比べてみましたが、どうやら「ひとつや」と読ませているものが多いです。結局は好き好きでしょうか。こういう細かいところまで論争されること自体、芭蕉の魅力ということですね。

 と、ここで先日訪ねた仙台土産を思い出しました。おいしくいただいた仙台銘菓の…、

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 あ、そうか、ごめんなさい。「萩と月」ではなく「萩の月」でした(苦笑)

【767】

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