« 秋の野になまめきたてるをみなえしあなかしかまし花もひととき(遍昭) | トップページ | たまたま出会った…、時代祭の行列。 »

2013年10月21日 (月曜日)

君をおきてあだし心を我が持たば末の松山波も越えなむ(よみ人知らず)

 古今集東歌(陸奥歌)より、よみ人知らずです。

君をおきてあだし心を我が持たば末の松山波も越えなむ

(きみをおきてあだしごごろをわがもたばすえのまつやまなみもこえなん)

意訳:あなたをさしおいて、(私が)浮気心を持つようなことがあれば、あの末の松山を波が越えてしまうでしょう。

 百人一首の「契りきなかたみに袖をしぼりつゝ末の松山浪こさじとは」の元歌とされる歌です。「末の松山」とは、宮城県多賀城市にある歌枕とされています(諸説あり) この地を津波が襲っても、「末の松山」だけは絶対に越えないことから、男女が末永く契るたとえに使われています。一首は、『もしも私があなたとの約束を破るようなことがあれば末の松山でさえ波が越してしまうでしょう…いえ、そんなことはありえません』 という誓いの言葉を述べたものです。なかなか感動的な歌です。

ーーーーー

 以前より、「末の松山」を実際に見てみたいと思っていた私でしたが、先日の東北旅行の際に訪ねることができました。

7861

 末松山寶国寺(まっしょうざん ほうこくじ)というお寺の裏手、ちょっとした高台に「末の松山」はありました。

7862

 松の大木が二本、ペアで立っていました。「これが末の松山か…」。 いささか感激です。

7867_3

 聞けば、今度の震災でも波が越えることはなかったとのこと。ただ、松は千年の寿命があるとも言われますが、実際はせいぜい200年くらいなのだそうです。ここが「末の松山」に間違いないとしても、松の木自体は古今集当時のものの何代目かの子孫になるのでしょう。観光名所ということもあって、結構手入れされているようでした。

7865

 私が訪ねたのは9月の下旬です。付近には松ぼっくりがたくさん落ちていました。

7863

ーーーーー

 さて、先日当ブログの記事を 『毎日読んでる!』 という奇特な人の存在を知りました。『興味がある』 とのこと。

 じぇじぇじぇ~!!!(←実はこのおじさん、あまロス症候群なんです)

 驚いたのなんのって、これまで、知り合いの人が義理で見てくれているというのはありましたが、記事に興味があるって言われたのは初めてです。そうでしょう、古典っておもしろいですよね。…とはいえこのおじさんの解釈は、あまりあてになりませんけど(苦笑)

 うれしいなぁ。ありがとうございます。これからも読んでくださいね~。

【786】

« 秋の野になまめきたてるをみなえしあなかしかまし花もひととき(遍昭) | トップページ | たまたま出会った…、時代祭の行列。 »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 秋の野になまめきたてるをみなえしあなかしかまし花もひととき(遍昭) | トップページ | たまたま出会った…、時代祭の行列。 »