行秋や抱けば身に添ふ膝頭(炭太祇)
11月も末日になりました。炭太祇の句を鑑賞します。
【行秋や抱けば身に添ふ膝頭】(ゆくあきやいだけばみにそうひざがしら)
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11月も末日になりました。炭太祇の句を鑑賞します。
【行秋や抱けば身に添ふ膝頭】(ゆくあきやいだけばみにそうひざがしら)
古今集秋下より紀貫之の歌です。
「北山にもみぢ折らんとてまかれりける時によめる」
【見る人もなくて散りぬる奥山のもみぢは夜の錦なりけり】
(みるひともなくてちりぬるおくやまのもみじはよるのにしきなりけり)
カゴメさんから株主優待が届きました。
古今集秋下より、春道列樹(はるみちのつらき)の歌です。
【山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり】
(やまがわにかぜのかけたるしがらみはながれもあえぬもみじなりけり)
炭太祇の句です。
【気のつかぬ隣の顔や暮の秋】(きのつかぬとなりのかおやくれのあき)
大鏡巻二、「太政大臣頼忠」にある藤原公任の歌を鑑賞してみます。まずは本文を読みます。
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年末恒例、カルビー「じゃがり校」のポイント交換プログラムで『じゃがりこカレンダー2014』をいただきました。
後撰集にある三条右大臣(藤原定方873-932)の歌です。
「女につかはしける」
【名にしおはば逢坂山のさねかづら人にしられでくるよしもがな】
(なにしおわばおうさかやまのさねかづらひとにしられでくるよしもがな)
江戸時代初めの京都の俳人、松永貞徳の句です。
【声聞かば猶しかるべき紅葉哉】(こえきかばなおしかるべきもみじかな)
「西の暁台、東の蓼太」とも言われる天明俳諧の雄、大島蓼太(おおしまりょうた、1718-1787)の句です。
【掃音も聞へてさびし夕紅葉】(はくおともきこえてさびしゆうもみじ)
毎日チャレンジしている「ニフティ宝くじ」で4度目の当選です。今回は初めてスマホで当たりました。
蕪村の句を鑑賞します。
【このもよりかのも色こき紅葉哉】(このもよりかのもいろこきもみじかな)
はじめて狂歌を詠んだとされる暁月坊の「狂歌酒百首」の中の一首です。暁月(ぎょうげつ)とは法名で、鎌倉時代後期の歌人冷泉為守(れいぜいためもり、1265-1328)のことです。
【酒飲みてみな紅葉するその中にひとり醒めぬる松もはづかし】
(さけのみてみなもみじするそのなかにひとりさめぬるまつもはずかし)
蕪村の句です。
【紅葉見や用意かしこき傘二本】(もみじみやよういかしこきかさにほん)
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古今集287、よみ人知らずです。
【あきはきぬ紅葉はやどにふりしきぬ道ふみわけてとふ人はなし】
(あきはきぬもみじはやどにふりしきぬみちふみわけてとうひとはなし)
古今集272菅原道真の歌です。
「同じ御時せられける菊合に、州浜を作りて菊の花植ゑたりけるに加へたりける歌。吹上の浜の形に菊植ゑたりけるをよめる」
【秋風の吹上に立てる白菊は花かあらぬか浪の寄するか】
(あきかぜのふきあげにたてるしらぎくははなかあらぬかなみのよするか)
芭蕉の句です。
【色付や豆腐に落て薄紅葉】(いろづくやとうふにおちてうすもみぢ)
このおじさん、外出する際には、事前にその場所を詠んだ詩歌を準備して行くように心がけています。もちろんブログネタにするためです。今回は、元禄時代に活躍したという北条団水(ほうじょうだんすい、1663-1711)の句を鑑賞します。
【秋なれや四条河原の夜更方】(あきなれやしじょうがわらのよふけがた)
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新古今集より365宮内卿の歌です。
【思ふことさしてそれとはなきものを秋の夕べを心にぞとふ】
(おもうことさしてそれとはなきものをあきのゆうべをこころにぞとう)
一茶の句です。
【浅ましや熟柿をしゃぶる体たらく】(あさましやじゅくしをしゃぶるていたらく)
江戸時代中期の歌人で、京都に住まいした小沢蘆庵(おざわろあん、1723-1801)の歌です。
【うづまさの深き林をひびきくる風のとすごき秋の夕暮】
(うずまさのふかきはやしをひびきくるかぜのとすごきあきのゆうぐれ)
西行の歌です。
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「松風如秋といふことを、北白河なる所にて人々よみて、また水声有秋といふことをかさねけるに」
【松風の音のみならず石ばしる水にも秋はありけるものを】
(まつかぜのおとのみならずいわばしるみずにもあきはありけるものを)
蕪村の門人で夜半亭の後継者でもある几董の句です。
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「遊仁和寺」(にんなじにあそぶ)
【君知るや花のはやしを紅葉狩】(きみしるや はなのはやしをもみじがり)
(意訳)君は知ってるか? (桜の名所の)仁和寺の林は紅葉狩もできることを。
(仁和寺仁王門)
万葉集巻12から作者未詳です。
【かく恋ひむものと知りせば夕置きて朝は消ぬる露にあらましを】
(かくこいんものとしりせばゆうべおきてあしたはけぬるつゆにあらましを)
一枚の葉っぱが落ちるのを見て年の暮を知る…、このことわざは、『小事をもって大勢を知る』ことのたとえです。中国の古典淮南子(えなんじ)あるこの言葉、原文にあたって鑑賞してみました。
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新潟県出身の友人が言いました。「越後生まれの人物で一番の偉人は良寛さんだ」と。
良寛(1758-1831)は、和歌や漢詩をよくしたことでも知られています。今回は、これまで鑑賞したことのなかった良寛さんの和歌をいくつか取り上げてみます。
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本日、近畿地方に木枯らし1号が吹いたとのこと。やれ温暖化だ、異常気象だ、と言いながらも、冬は着実に近づいているようです。小林一茶の句を鑑賞します。
【北壁や嵐木がらし唐がらし】
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先日、京都御所の一般公開に行った際、御学問所のふすまに「岳陽楼図(原在照筆)」が描かれていました。岳陽楼といえば、まず思い当たるのが杜甫の詩です。「登岳陽楼」を鑑賞します。
この季節恒例の、秋の古本まつり(百万遍知恩寺境内)に行ってきました。
江戸時代の儒学者、柴野栗山(しばのりつざん)の漢詩を鑑賞します。柴野栗山(1736-1807)は寛政の三博士のひとりです。
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