« かく恋ひむものと知りせば夕置きて朝は消ぬる露ならましを(作者未詳) | トップページ | 松風の音のみならず石ばしる水にも秋はありけるものを(西行) »

2013年11月 8日 (金曜日)

君知るや花のはやしを紅葉狩(几董)

 蕪村の門人で夜半亭の後継者でもある几董の句です。

ーーーーー

「遊仁和寺」(にんなじにあそぶ)

君知るや花のはやしを紅葉狩】(きみしるや はなのはやしをもみじがり)

(意訳)君は知ってるか? (桜の名所の)仁和寺の林は紅葉狩もできることを。

8041_2(仁和寺仁王門)

仁和寺といえば京都でも有数の桜の名所です。

 「ならば見ごろは春だけ?」

 「いや、君は知らないのか。秋は紅葉も美しいことを。紅葉狩りもできるよ!」

 なんのことはない、単純な句です(笑) この句の眼目は、春の景物の「花」から、晩秋の「紅葉」に転じているところにあります。仁和寺の御室桜は「遅咲き」です。でも林だけに、紅葉するのは「早し」というシャレもあるのでしょうか。「花」・「林」という、ハ音の繰り返しがリズムをよくしていることも見逃せません。

 先日、仁和寺を訪ねました。この季節、境内の御室桜はほとんど落葉していました。

8045(御室桜。11月初旬)

 桜以外の広葉樹が色づき始めていました。

8043(金堂への参道)

 全体に少し早かったですが、几董の言うように、仁和寺は紅葉も美しいですね。

8044(五重塔)

【804】

« かく恋ひむものと知りせば夕置きて朝は消ぬる露ならましを(作者未詳) | トップページ | 松風の音のみならず石ばしる水にも秋はありけるものを(西行) »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 君知るや花のはやしを紅葉狩(几董):

« かく恋ひむものと知りせば夕置きて朝は消ぬる露ならましを(作者未詳) | トップページ | 松風の音のみならず石ばしる水にも秋はありけるものを(西行) »