« 沫雪のほどろほどろに降り敷けば奈良の都し思ほゆるかも(大伴旅人) | トップページ | 元日や此心にて世に居たし(闌更) »

2013年12月31日 (火曜日)

又ひとつ年はよるとも玉手箱あけてうれしき今朝の初春(元木網)

 江戸時代の狂歌師元木網の歌です。

又ひとつ年はよるとも玉手箱あけてうれしき今朝の初春

(またひとつとしはよるともたまてばこあけてうれしきけさのはつはる)

(意訳)新年を迎えるとまたひとつ年がよる。浦島太郎ならば「あけて悔しき玉手箱」だけど、やはりお正月はうれしいもの。「(年が)あけてうれしき玉手箱」…そんな今朝の初春であることよ。

ーーーーー

 元木網(もとのもくあみ、1724-1811)は江戸で活躍した狂歌師です。戦国時代の武将、筒井順昭の死後影武者にされ、数年後に用がなくなって元の盲人に戻ったという「元の木阿弥」の故事にちなんだ名前なんでしょうね。天下泰平の江戸時代ならではのペンネームです。

 この歌、「年寄る」と「」、「玉手箱を開ける」と「年が明ける」の掛け言葉に、浦島太郎の玉手箱の話を絡めています。言葉遊びを楽しみつつ新年を寿いだ、いかにも狂歌と呼ぶにふさわしい歌です。わかりやすくておかしくて、おめでたいこと限りなしです(笑)

8571

 さて、わが家の玉手箱…じゃなくて、“おせち”の重箱。「あけてうれしき」内容かな?

8572

 いえいえ、残念ながらこれ以上お見せすることはできません。あまりに貧相で、「あけて恥ずかし、わが家のおせち」でした(苦笑)

【857】

« 沫雪のほどろほどろに降り敷けば奈良の都し思ほゆるかも(大伴旅人) | トップページ | 元日や此心にて世に居たし(闌更) »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 沫雪のほどろほどろに降り敷けば奈良の都し思ほゆるかも(大伴旅人) | トップページ | 元日や此心にて世に居たし(闌更) »