« 行年や氷にのこすもとの水(蕪村) | トップページ | つもりこし年は額のしはす哉(徳元) »

2013年12月26日 (木曜日)

羽生へて銭がとぶ也としの暮(一茶)

 一茶の句です。

羽生へて銭がとぶ也としの暮】(はねはえてぜにがとぶなりとしのくれ)

(意訳)財布のお金が、羽が生えたように飛んで出て行く。なんともまあ、物入りな年の暮であることよ。

ーーーーー

 私事ですが、今月十二月はお歳暮から始まって、忘年会、家族との食事会、クリスマス、ローンの返済、そして正月準備の買い物と、財布のお札の減り方の激しかったこと激しかったこと(苦笑) 月初のボーナスでひとけた増えた預金通帳の数字も、年を越すことなく元に戻る始末です。さりとて、飛んで出て行くお札を引きとめるすべもなく、再会を願いつつ指でパチンとはじいて送り出すのがやっとでした。

 そんなとき、一茶の「七番日記」にこの句を見つけました。文化十三年十二月のところにありますから、一茶54歳ころの作品です。実にあっけらかんとした句で、この期に及んでは、預金通帳の数字を眺めてばかりいるのはやめて、『さすが一茶、笑わせてくれるわい』と、ニコニコ顔で年を越したいと思います(笑)

【852】

« 行年や氷にのこすもとの水(蕪村) | トップページ | つもりこし年は額のしはす哉(徳元) »

勝手に鑑賞「古今の詩歌」」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 羽生へて銭がとぶ也としの暮(一茶):

« 行年や氷にのこすもとの水(蕪村) | トップページ | つもりこし年は額のしはす哉(徳元) »