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2013年12月 5日 (木曜日)

掃除する人を木の葉が呼びかへし(古川柳)

 今年の紅葉もほぼ終わり、歩道上の落ち葉が目立つようになりました。柳多留より、古川柳を鑑賞します。

掃除する人を木の葉が呼びかへし】(そうじするひとをこのはがよびかえし)

(意訳)掃いても掃いても散ってくる落葉。掃除する人を木の葉が呼び返しているようだ。

 紅葉はきれいだけれど、落葉して道を埋め尽くすと掃除が大変です。残らず掃いて場所を移ろうと思ったら、ひとひらの葉が舞い落ちてきました。仕方なくその一枚を掃き取ると、また次の木の葉がひらひらと舞ってきます。結局いたちごっこで、掃けども掃けどもキリがありません。一句はその様子を、まるで木の葉が人を呼び返しているようだというのです。なるほど、穿ちと言えば穿ちです。

 この句の「オチ」は、「オチ」葉を擬人化しているところにあります。たしかに掃除する者にとっては「オチオチ」休んでもいられません。とはいうものの、「オチ」ついて冷静に鑑賞してみると実は全然つまらなくて、その点は作者の手「オチ」でした(笑)

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